全頭脱毛症 原因 鎮痛剤などの常用
頭痛や肩こり、腰痛などで消炎鎮痛剤や頭痛薬、湿布薬を常用している方は多いと思います。
パソコンでいつも視神経や首方に負担が掛かる人は、慢性の肩こりや頭痛に悩まされています。
デスクワークや自動車の長時間運転や重いものの積み下ろしなどで腰痛でくるしんでいる方もおおくいます。
また、高齢になれば筋肉の強張りや腱が硬くなり激しい肩こりや腰痛、膝の痛みで苦しむようになります。
それゆえ鎮痛湿布薬は欠かせないという声も多くききます。
しかし、消炎鎮痛剤はほとんどが血液の流れを止めて強い交換神経緊張状態をつくりますので、毛母細胞へ酸素や栄養を送ることができません。
それどころか白血球の顆粒球が強いストレスにより増産され、活性酸素により毛母細胞の破壊へとなり、脱毛症原因につながります。
消炎鎮痛剤の作用とはどういうものでしょうか?
「下記は、新潟大学 免疫学 安保徹医学博士の公式ウエブから引用です。」
消炎鎮痛剤は血管を開く物質であるプロスタグランジンの生産を阻害する薬剤ですから、血管を閉じるように働きかけますので、痛み自体は一時的に止まります。
しかし、血流を止めているわけですから、同時に、組織修復自体も止めてしまいます。
今の腰痛・膝痛治療の主流は、そういう状態です。だから腰痛がすっきりと治ることがないのです。さらに、腰痛、膝痛の治療として処方された消炎鎮痛剤は局所的には血流の抑制という形で働きますが、同時に全身にも影響を及ぼします。
消炎鎮痛剤というのは経皮吸収で、必ず体の中に吸収されて全身にまわりますから、全身の血流が抑制され、血管を閉じるので、血圧が上がります。この状態は、1週間とか2週間ぐらい続くだけなら、破綻をきたすことはありませんが、 1ヶ月、半年と続けていると、強い交感神経緊張症状がでてきます。高血圧症や、夜眠れなくなるという症状が出るのはこのためです。
しかし、ずっと交感神経緊張状態のまま固定してしまうと、いつも疲れているという状態になる、もう疲れて、疲れて、いつも1日中具合が悪いというような状態になってしまいます。すると、さまざまな不定愁訴が現れますから、症状ごとに薬が追加されて、今度は薬漬け医療のはじまりです。
高血圧になれば降圧剤、不眠の人には睡眠薬、疲れていつも不安になる人には抗不安薬、糖尿病の人には経口糖尿薬、と次々に薬を増やしていきます。消炎鎮痛剤を服用したことによって、破綻をきたしている人は多いはずです。
交感神経緊張状態というのは、いつも興奮しているので、脈が速くなります。1分間に80ぐらいで、いつもタカタカ、タカタカと頻脈状態です。すると心臓にも負担がかかって、心肥大が起こってきます。さらに血管が閉じるので、すごく体が冷えます。指先がいつも冷たい。夏でも靴下をはかないといけないほどの冷えがでてきます。もっと冷えがひどくなると、足の指が紫色になってきて、最後には腐ることすらあります。
消炎鎮痛剤は湿布薬、内服薬、座薬といろいろありますが、どういう形で処方されてもまったく同じことが起こります。したがって、飲み薬をやめても疲れている状態が治らないというときは、貼り薬を使っていないか、見直さなければいけません。
もちろん、打撲や怪我などの急性の炎症の場合には、激しく起こりすぎる炎症を止めるために消炎鎮痛剤を使い、場合によってはアイシングなどをして冷やすということも必要です。急性期に、限られた必要な時間だけ消炎鎮痛剤を使う分には、もちろん、問題はありません。
問題となるのは、慢性的な疼痛に延々と使い続けることです。消炎鎮痛剤の長期服用は、だいたい5年から10年の間に破綻をきたします。
最後には、交感神経緊張状態によって消化管の働きが止められてしまうので食欲がなくなってやつれ、老化が促進されて寿命がつきるというような形で破綻することになります。そう考えると、じつに恐ろしい薬です。