妊娠をすると胎児の分まで尿を出すために腎臓に負担を掛けることになります。
尿が腎臓に多く溜りますと内臓が冷えるようになります。冷たいものを多くのんでいたり冷房などを掛け過ぎると妊娠以前より冷えが大きくなります。
そのためにむくみやすくなったり、冷えに気を付けないと腎臓病(腎不全→尿毒症、水腎症、腎盂炎)になることもかんがえなければなりません。
腎臓は老廃物を排泄するところですが、その機能が衰えていたりすれば血液が汚れ体液も汚れ重篤な病気になります。
ひどいときは透析や腎臓移植が必要になります。
腎臓病の代表的な症状は、タンパク尿、血尿、むくみ(浮腫)、高血圧、尿量の変化といわれますが、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、検査してはじめて分かる場合が多いといいます。腎臓は異常が分からないゆえに病気が進行してしまいますから特に注意が必要です。
腎臓病が進行して働きが低下した状態を腎不全といい、回復できれば急性腎不全で、回復する見込みのない場合の慢性腎不全といいます。
腎不全は、体内の老廃物を尿中に排泄できず血液中に有害な物質が多くなり、逆に、体に必要な成分が尿で排泄されてしまいます。
また、水分や電解質・血圧の調節もできなくなり、むくみが現れたり血圧が高くなったりすることもあるといいます。
赤血球の産生を刺激するホルモンであるエリスロポエチンが不足し、貧血を引き起こすこともあります。
腎不全が進んで尿毒症という状態になると、だるさ、吐き気、食欲不振、頭痛などのほか、呼吸困難感、出血症状などのさまざまな症状が出るとの報告があります。
日常生活では過激な運動を避ける、疲れをためない、風邪などの感染症に注意する、冷えないようにする、嗜好品の摂取はほどほどに、食事に注意するといったことに気をつけましょう。仕事をされている方では、長時間立ったままの仕事、炎天下や寒冷下での仕事などは体に負担がかかりやすいです。また、休憩時間に少し横になる、早めに就寝して十分な睡眠を取るなど、時間があれば体を休めることが大切です。下痢・嘔吐などによる脱水を予防する、怪我に気をつけることも大切です。食事はタンパク質と塩分の制限、摂取エネルギー量へ注意をはらいましょう。
※日本腎臓学会による上記のほか、生活指導のガイドラインが出されていますので、日常生活の具体的な内容を盛り込んだ生活指導区分を知ることができます。